Jackery Solar Generator 1500 Proの特徴とは/徹底レビュー!

最近は、自然災害などで停電が頻繁に起こっており、こんな時こそライフラインである電気のありがたみを感じることはない。電気を起こすには、発電機が必要だが、急な停電でガソリンがなかったりする。
そんな時に便利なのが、ポータブル電源だ。最近では、大容量の物が登場しており、節電すれば一晩位は充分持つ。
ソーラーパネルを繋げれば、太陽光で充電可能となり、いざというときの安心材料となる。
ここでは、そんな便利で頼もしいポータブル電源を紹介していく。
※取材協力:Jackery Japan。当記事は、同社よりデモ品を借用してレビューを行っているが、レビューの評価には一切関係ないことをお断りしておきたい。下流ブログにも関わらず、快くデモ品を貸与してくださったJackery Japan様に謝辞を述べたい。

この記事を書いた人(きのぴぃ/木ノ下陽一)
・電波新聞社 月刊「ラジオの製作」元ライター
・電波新聞社 アマチュア無線受験マニュアル企画記事担当
・マガジンランド 月刊「Let's HAMing」元ライター
・部品メーカー広告宣伝記事担当
レジャーや防災のために使えるスグレモノアイテム
ここでは、Jackery Solar Generator 1500 Pro ポータブル電源について紹介したいと思う。
この製品は、Jackery Japanが販売している高性能な太陽光発電システム。ポータブル電源とソーラーパネルがセットになっているものもあり、どこでも簡単に電気を作ることが可能。
ポータブル電源は、43.2V DC 35Ah(1512Wh)の大容量バッテリーを搭載しており、AC (定格1800W)/DC(シガーソケット)/USB出力を取り出すことができる。ソーラーパネルは、SolarSaga 200という高効率なモデルで、ポータブル電源をフル充電できる。
ポータブル電源の安全性を高めるために、過放電による熱の上昇を抑える高温保護ポイントを60℃に設定。8基の温度管理システムと2つのスマートチップによる温度制御を実現。
更に特許取得済みのマルチダクト設計により、従来モデルより冷却効率が30%向上。また、0.9mから3度の落下に耐える耐衝撃設計、米国UL規格で最高の94V-0の耐火素材を採用することで、高い安全性を実現した。
この製品は、キャンプや車中泊、アウトドアなどのレジャーシーンに最適。また、防災グッズや停電時の非常用電源としても役立つスグレモノアイテムだ。




ポータブル電源1500Proの仕様
同じクラスのポータブル電源に価格の安い1500というものがあるのだけれど、下記の点が異なっている。
1500 | 1500Pro | |
容量 | 1534Wh | 1512Wh |
定格出力 | 1800W | 1800W |
満充電時間 | コンセントX 1 約7.5時間 ソーラーパネル 200W X 4 約5.5時間 | コンセントX 1 約2時間 ソーラーパネル 200W X 6 約2時間 ※シガレットソケット(12V)での充電も可能であるが、充電時間は不明。 |
AC出力 | 3ポート | 3ポート |
シガーソケット | 1ポート | 1ポート |
USB出力 | USB-A出力:1ポート USB-C出力:1ポート Quick Charge 3.0:1ポート | USB-A(Quick Charge 3.0)出力:2ポート USB-C出力(PD100W):2ポート |
50/60Hz自動切換 | × | 〇 |
LEDライト付き | × | 〇 |
ソーラーパネル 接続可能枚数 | 最大4枚 | 最大6枚 |
ソーラー入力W数 | Max500W | Max1400W |
サイクル数 | 800 | 2,000 |
保証期間 | 3年(2年+無料延長サポート1年) | 5年(3年+無料延長サポート2年) |
サイクル数というのは、充放電を行う回数をいい、Jackery ポータブル電源 1500 Proは放充電サイクル2000回後も初期容量の70%を維持するバッテリーセルを搭載しているという。
1500Proは、価格の安い1500よりもバッテリー容量が若干少な目ではあるけれど、50/60Hz周波数の自動切換やいざと言う時に便利な照明の代用として使えるLEDライト、ソーラ―パネルが最大6枚接続できるようになっている。
更には、保証期間が2年多いので、充分元が取れるのだ。
今回は、1500シリーズを紹介しているが、バッテリー容量の大きい2000Proを始め、1500よりも容量の小さいタイプもラインナップとして揃っている。
廃棄する際も安心!
使えているうちはよいのだけれど、心配なのが、ポータブル電源が使えなくなった時。バッテリーの類は、自治体で回収してもらえないのだ。そのため、専門業者にお金を払って処分することとなる。
そのことを考えると購入する際、処分のことまで考えると二の足を踏んでしまう。
しかし、Jackeryポータブル電源は、唯一メーカーにより無料回収を行っており、処分する際も安心なのだ。買ってから、廃棄まで面倒を見てくれるのは、非常にありがたい。
ソーラーパネルSolarSaga 200の仕様
Jackryのラインナップの中で、一番最高峰なソーラーパネルがこのSolarSaga 200というものだ。
品番 | Jackery SolarSaga 200 (JS-200A) |
最大出力 | 200W |
交換効率 | 22.5~24.2% |
定格電圧 | 18V |
定格電流 | 11.12A |
開路電圧 | 23.2V |
短絡電流 | 11.76A |
動作温度 | -10~65°C |
収納サイズ | 540*615*40mm |
展開サイズ | 540*2320*25mm |
ポータブル電源2000Proに満充電所要時間 | 2枚:7.5H 4枚:4.0H 6枚:2.5H |
ポータブル電源1500に満充電所要時間 | 1枚:11H 2枚:5.5H |
ポータブル電源1000に満充電所要時間 | 1枚:9.5H |
ポータブル電源708に満充電所要時間 | 1枚:7H |
ポータブル電源400に満充電所要時間 | 1枚:5.5H |
ポータブル電源240に満充電所要時間 | 1枚:4.5H |
※上記仕様は、ポータブル電源240・400のDC入力(19V/3.5A、最大入力66.5W)へのもの。ソーラーパネル200の仕様により給電量が制限されるため、ポータブル電源240/400へのご利用をお勧めできかねるとのこと。
今回試用したポータブル電源1500Proには、SolarSaga 200の1枚セットがあるけれど、1枚だと、天候によってはかなり充電時間が掛かることから、スペースがあれば、できるだけ枚数が多くした方が短い充電時間で済むのは言うまでもない。少なくとも2枚はあった方がいい。










停電を想定して一晩使ってみた
長く生きている人は、何らかの災害に遭っているはず。その際にライフラインが重要だと言うのが、身に染みていることと思う。
大災害になると、大抵電気がストップするので、避難所があれば、何も考えずそちらに行くケースも多い。電気は止まっているから、ご飯は作れない。仕方ないから、避難所に行くしかない。
でも、自宅に何事もなければ避難所はちょっと…と思う人もいることだろう。ポータブル電源があったら、一晩過ごせるか使ってみたので、レポートしたいと思う。
念のため、100%チャージしておいてから、
●液晶テレビ(32型)
●スマホの充電器
●LEDライト
●IH電気炊飯器
…といった家電を繋いでみた。モニターで確認してみると、IH電気炊飯器のパワーが必要になったためか、段々と消費電力が上がり、ピークで1021Wとなった。このままでいくと、「一晩使ってみた」の企画が、「ご飯炊けた」の企画に成り下がてしまうではないか…と心配していたが、徐々に消費電力が下がってきたので、一安心。
1時間少々経って、ご飯(一合)が炊き終わったので、今度は電気ポットにチェンジ。この時点では、バッテリー残量84%也。


1Lの水を沸かすのに大体3分位掛かるが、消費電流は1300W前後となったため、バッテリー残量は77%まで低下。次に、ハンバーグ1個温め(1:30)とポーチドエッグ(0:50)を作ったら、バッテリー残量は72%の低下。


夕飯は取り合えずできたので、
●液晶テレビ(32型)
●スマホの充電器
●LEDライト
●冷蔵庫
を稼働してみる。冷蔵庫が時々1000Wを越える場合があったものの、通常は45Wの消費電力で済んだので、1時間半位経った際の消費電力は71%。
就寝に入るので、冷蔵庫のみにして連続運転させる。
8時間ほど冷蔵庫を連続運転させると、消費電力は35%まで低下してしまった。果たして、これで朝食はできるのだろうか。
●冷蔵庫
●電気ポット
●LEDライト
●液晶テレビ(32型)
…を稼働してみる。3分位経つとお湯が沸き、消費電力は25%までダウン。ポータブル電源のバッテリーの残量が少ないと、残量が減りやすくなるようだ。
続いて、トースターを5分使うと、消費電力は16%まで低下。電子レンジでハンバーグ2個(2:30)温めとポーチドエッグ(0:50)を作ったら、バッテリー残量は9%までダウン。電子レンジならば、あと1分くらいは使えそうだが、ここでテストをストップ。
冷蔵庫を連続運転させたので35%位消費電力が下がったものの、もし、これがなければ、簡単なお昼ご飯まで作れたのではないか。そう考えると、冷蔵庫の食材がダメにならぬようクーラーボックスに入れるなど工夫したりして、調理専用に電気をやりくりすれば、1500Wのポータブル電源で1日分の食事はできたのではなかったかと思う。
今回は、殆ど温め物を選んで、ポータブル電源で使う時間を極力短くしたのだけれど、電気炊飯器で2食分をいっぺんに焚いてしまった上で、手早くできる料理ならば、焼く・炒めるなどの料理も2食分は充分できそう。
まとめて温めるなどして節電すれば、4人家族の場合でも、暖かい料理が作れる。




【夕食・朝食の献立】
- 夜食(1人前):ポーチドエッグ付きカレー・春雨スープ・チーズinハンバーグ1個。残り湯でコーヒー。
- 朝食(1人前):トースト2枚・春雨スープ・チーズinハンバーグ2個・コーヒー。時間設定に失敗し、トーストが焦げ、ポーチドエッグも、ちと失敗なのはお愛嬌。美味しそうに見えないのが難点…。
本当は、凝った物を作ろうかと思ったが、レンチンをすれば、バッテリーが長持ちするだろうと考え、このような献立になってしまった。
今回の食事は、質素と言えば質素ではあるけれど、ボーっとTVを見ながら、お皿に盛りつけた食事を自宅で食べられるのは、正に至福の時と言える。このゆとりは、何物にも換え難い。
自宅はよいものだ。避難所だとこうはいかないだろう。
家にある家電の殆どがポータブル電源で使えてしまうなんて、ちょっとビックリ。Jackeryのポータブル電源様々だ。電子レンジも使えるから、作る料理に幅が出てきて、デイキャンプで使えば更に楽しいものとなりそう。
今度はソーラーパネルで充電してみる
電池残量が9%になった時点で、早速ソーラーパネルを繋いで、ポータブル電源を充電してみる。庭の外の明るめの所に置いておけば充分だろう…と考えていたが、思ったより電気が発生できないのだ。






仕方なく、2階のベランダまで持っていくと、庭よりもマシにはなったが、それでも、まだまだ充電には足りない。ポータブル電源で充電電力を確認するするも、庭よりもマシだが、まだまだだ。


そこで、直接太陽があたるよう針金を使って、ベランダの手すりに固定。その状態にすると、ようやっと300Wを越える充電電力が確保できた。最大359W達成!


雲の影響があるようで、充電電力は変動しっぱなしだが、ポータブル電源のディスプレイによれば、300Wを越えれば、5時間位で100%まで充電できるよう。予めソーラーパネルに直接太陽が当たるような位置に設置しておき、早い時間からソーラーパネルでチャージすれば夕方には使えるようになるだろう。
ソーラーパネルの枚数がもっとあれば、その分早くチャージが完了でき、ソーラーパネルを6枚使えば、約2時間程でチャージが完了できる。場所に余裕があるならば、多めにソーラーパネルを繋げた方がいい。


























複数毎ソーラーパネルを付ける場合、必ず偶数枚でポータブル電源に繋ぐこと(メーカー推奨)。片方がソーラーパネルを2枚、もう片方がソーラーパネルを1枚というような使い方は、ソーラーパネル側に負担を与えやすくなるので、注意が必要だ。
災害時には、ソーラーパネルだけでは天候によっては、充電が賄えないケースもあることを覚えておこう。充電は、ソーラーパネルだけでなく、AC100Vや車載のシガレットプラグ用のコードが付属されており、場合によっては、それらから足りない分充電してやることも可能だ。
自家用車のある人は、車で買い出しする際にポータブル電源をチャージしながら持っていくと、効率のよい充電ができるだろう。


ポータブル電源1500Proのメリット・デメリット
以上のレビューより、実際に使用して感じたメリット・デメリットは次の通りだ。
【メリット】
【デメリット】
以上のようなデメリットを加味しても、Jackery Solar Generator 1500 Pro ポータブル電源 ソーラーパネル セットは、環境に優しく、安全で、便利な太陽光発電システムと言える。セールしていることがあるので、ぜひ、公式サイト でチェックしてみて!
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