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【2024年版】Adobe Premiere Proの動画編集を爆速にするための最適なGPUスペック選定法!

この記事を書いた人(きのぴぃ)
部品メーカー広告宣伝記事・電気系の雑誌や無線雑誌の元ライターをやってました。
以前よりガジェット集めをやっており、本業(電子機器メーカー勤務)の知見を活かしたレビューが得意です。

最近は、動画編集も精力的に行っているのだが、その際一番気になるのは、エンコードに時間が掛かることなのだ。動画編集においては編集時の快適さもさることながら、動画に落とし込む際の時間も短ければ短い方が次の作業に移れるのでいいに決まっている。

先日、DELLのゲーミングノートパソコンであるAlienware x14 R2(RTX4060/VRAM:8GB使用)をメーカーより借用して使ってみたが(レビューはこちら)、なんて快適なんだろうかと思ってしまった。PCを買い替えずして、極力予算を掛けずに同じような環境にできないかと考えた。

取り合えず、動画編集でメインに使用しているi5の第10世代のデスクトップパソコンがあるので、それを使いたい。そうなると、グラフィックボード(略して、グラボ)を買い替えるのが手っ取り早いではないか。先日、重い腰を上げてグラボを買い替えたので、レビューしていきたいと思う。

さらには、動画編集初心者必見!グラボの選び方も解説しているので、ぜひ参考にしてほしい。

目次

動画編集するなら2024年はミドルクラスRTX4070が狙い目!

CPUだと、IntelのCore i9/Core i7/Core i5/Core i3に対し、AMDのRyzenシリーズなのだけれど、現在のグラボの主流は、一般的にはNVIDIAとAMD(Radeon)といった2大巨頭だ。現在のNVIDIAはRTX4000シリーズのSUPER、AMDはRX7000XTシリーズが最新で、ハイエンドモデルは何十万もするため、一部のマニアしか購入できないシロモノ。とても、ビンボーサラリーマンのおいらには購入することができない。

高額過ぎて、おいらにはキツイっす!

高いのは許さないからね!(プンプン)

中古グラボという選択肢も考えられるのだが…。

【中古グラボは注意!】
最近の中古グラボ界隈は、かなり怪しい出物が多い。仮想通貨のマイニングが一時流行ったのだが、それらで酷使されたものが、オークションやメルカリなどで流通している。
酷いのになると、若干パーツを変えて、見た目を綺麗にしていたり、梱包物を綺麗にしたりするので、パッと見では分からない状態。博打打ちになってしまう。
新品の方が安心して使えるので、コストを掛けられるのであれば、新品を選ぼう!
どうしても中古を選びたいのであれば、保証が付いているショップから買うのをオススメする。

できる限り性能がよく、できる限り価格が安いという相反する条件を加味した結果、10万円以下ならば、何とかなるだろうという根拠のない理由で選ぶことにした。AMDのものよりも、NVIDIAのGPUを積んだグラボは製品や種類が豊富なので、その中からできる限り価格の安く性能の良いものを選ぶことにする。

ターゲットとする価格から、旧型であるRTX2000/3000シリーズを始め、RTX4050、RTX4060、RTX4060Tiが考えられる。さらには10万円台が多いRTX4070も、10万円切りというモデルも存在するので、それらも候補に入れるとしよう。

今、おいらが使っているのは、NVIDIAのGTX1650というかなり旧式のもの。いずれにせよ、今時のグラボに変えれば、かなりのパワーアップが見込める。動画編集アプリも進化し続けており、安くて古いGPUでは近い将来には動かせなくなることが容易に分かる。
そうなると、RTX2000/3000シリーズは旧式なので論外であり、RTX4050以上に絞れる。RTX4050、RTX4060、RTX4060Ti、RTX4070の中で性能がよいのは、上記の図よりRTX4070だ。

そのような訳で、チョイスしたのがこちら!

PNY GeForce RTX4070
メリット
  • RTX4070の中でも安価なモデル。
  • フルHDだけでなく、4Kのエンコードも可能!
  • HDMIx1,Display Portx3の4つのポートを持っている。
デメリット
  • 電流に関し、大飯食らいのため、外部電源が必須。
  • 巨大なため、中が込み入っているPCや小型のPCには付けられない。

グラボ選びの実例として、次にRTX4070を紹介していくが、下の方にNVIDIAのグラボの選び方を書いてあるので、お急ぎの方はそちらを参考にしてほしい。

PNY GeForce RTX4070をレビューする

GTX1650(上)とRTX4070。かなり巨大なのが分かる。

PNY GeForce RTX4070は巨大かつ大食漢

上の画像を見てもらうと分かってくれるだろう。この迫力!NVIDIA GTX1650が搭載されているMSI製のGPUがおもちゃに見えてしまう。ポートが4つもあるというのもそうだが、それ以上にデバイスを冷却するシステムが巨大だから、ビックリ。

上の画像は、DELL Inprion 3891にGPUを付けた状態だが、PC内部一杯一杯になっている。Inprion 3891は、内部が大きいので付けることが可能だが、これより小さいサイズのPCでは使うことができない。

GPUを付けて、そのまま起動させようとすると、画面が出てこない…。

初期不良品を掴んでしまったか…

一瞬そう思ったが、実はそうではなく、電源容量が全く足りないのだ。

Inprion 3891の場合は、GPUありでは350W電源が搭載されてくるのだが、GPUなしは200W電源なので、今回のような大食漢GPUの場合は電流が足りないというわけ。

今まで使用していたGPU(GTX1650)は、たまたま電流を食わない省エネなものだったので、200W電源でも動いていたんだね。

上が別に買った350W電源。下がオリジナルで付いていた200W電源。大きさが同じなら、後で電源を換装できる。
350W電源にはGPUを動かすための電源コード(8ピン)が付いている。

今回のInprion 3891は、同じサイズの電源があるのでよかったが、PCによっては電源が変えられないケースもあるので、グラボを買う前に充分気を付けてほしい。

FF XIVベンチマークでテスト 驚異的なパワーを体感!

では、PNY GeForce RTX4070をレビューしていこう。まず初めに、今回もお馴染み「ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ・ベンチマーク」ソフトを使用していく。

参考までに、以前のアーティクルに出している表のデータに今回の結果を追記(一番下)している。

高品質(デスクトップPC)最高品質
Alienware x14 R2(i7-13620H) RTX40601068810125
Inprion 3891(i5-10400F) GTX1650105439172
Inprion 3891(i5-10400F) RTX40701786118642
ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ・ベンチマークのスコア

通常最高品質が高品質よりもスコアが低くなるのだが、なぜかRTX4070の場合、最高品質が高品質よりもスコアが高くなったのだ。これに関しては意味不明ではあるが、 とにもかくにも、Alienware x14 R2より圧倒的な差になっているのが分かるだろう。

「ダテに上位モデルではない」と言えるね。
この結果には、おいらも大満足!

Inprion 3891(i5-10400F) RTX4070 高品質(デスクトップPC)のスコア

Inprion 3891(i5-10400F) RTX4070 最高品質

動画のエンコードでテスト ミドルクラスの余裕!

次に、23分動画をエンコードする方法でテストしてみた。フルHD・4Kのエンコードを行った時間を計測してみたのが、次の表。

※今回のエンコードテストで使用したアプリケーション
動画編集:Adobe Premiere Pro 2024

GTX1650(MSI製)RTX4070(PNY製)
フルHDエンコード13:425:43
4Kエンコード途中でエラーが出て停止(4Kに対応していないから)12:36
動画エンコードに掛かった時間(実測値)

GTX1650ではフルHDエンコードはできているものの、4Kでエンコードした所、途中でエラーが出てしまい、エンコード自体できなかった。それはそうだろう。元々GTX1650は4Kに対応していないのだから…。ダメもとでやってみた次第。
一方、RTX4070はフルHDは5分台を叩き出し、涼しい顔(?)で負荷のかかる4Kエンコードまで12分でこなしてしまった。

凄い!フルHDは5分台でエンコードできちゃったよ。
おいらビックリ!

それなら、もうちょっと家事の手伝いできそうね

ただ、RTX4060を搭載しているAlienware x14 R2をテストした際は5分29秒となっており、GPU性能がいいはずのRTX4070は思ったより速度は振るわなかった。
Alienware x14 R2はGPUの動作の最適化をしているようなので、その影響も考えられるが、GPUを載せたPCがInspiron3891というi5の第10世代のCPUを搭載したもので、PCIeバスのバージョンがGen3だ。それに対し、PNY GeForce RTX4070はGen4なので、そこがミスマッチになっている。
それも相まって、思ったより結果が振るわなかったのではないだろうか。
とは言え、今までの半分以下の時間でエンコードできるようになったので、快適そのもの!

今回のレビューしたグラボは、ゲーム利用に若干比重は置くけれど、動画編集もそれなりにこなしたい向きにピッタリではないかと思う。

PNY GeForce RTX4070
メリット
  • RTX4070の中でも安価なモデル。
  • フルHDだけでなく、4Kのエンコードも可能!
  • HDMIx1,Display Portx3の4つのポートを持っている。
デメリット
  • 電流に関し、大飯食らいのため、外部電源が必須。
  • 巨大なため、中が込み入っているPCや小型のPCには付けられない。

グラフィックボードが編集作業に革命をもたらす理由

レビューを見てもらうと、GPUを今時の物に交換すると、エンコードの時短に繋がり、さらにはゲームプレイにおいても快適さを得られることが分かったのではないかと思う。

昨今では、デジタルコンテンツの制作技術は急速に進化し、特に動画編集はその複雑さと要求される高性能化により、パソコンスペックへの期待が高まっている。高解像度映像の編集に不可欠なのがGPUのパワーなのだ。

動画編集におけるGPUのメリット

グラフィックボード、つまりGPUは、コンピューター画面上でのグラフィックス処理を高速化するために開発されたものだけれど、その高い計算能力は、副産物として動画編集や3Dモデリングといった他のクリエイティブな作業にも活用できる。特に4KやAIを用いた動画編集では、エンコードやレンダリングを迅速に行うために、高性能GPUが必須であるのはご承知のところ。

高解像度映像の編集はCPUに大きな負荷を与えるが、GPUを活用することでこの負荷を大幅に軽減し、作業のスピードアップが可能となる。エフェクトの追加やカラーコレクション、そしてレンダリング時間の短縮により、動画クリエイターはアイデアを素早く形にし、YouTubeやゲーム動画の制作効率を大幅に向上させることができる。

CPUは演算をしているものなので、GPUがその手助けをしているんだ。

クリエイティブ作業におけるGPUの影響

動画編集以外にも、GPUはグラフィックデザイン、3Dモデリング、VRコンテンツ制作など、幅広いクリエイティブ作業を革新している。GPUによる高速処理能力のおかげで、クリエイターはより複雑で質の高い作品を効率よく制作できるようになった。

昨今では、GPUがコンピューターグラフィックスのレンダリングを加速し、リアルなビジュアルエフェクトを使った映画が登場している。YouTubeクリエイターや独立映像制作者も、GPUのパワーの恩恵を受けて、制作時間を短縮し、より多くのコンテンツを効率的に制作・公開している。これらの事例から、GPUはクリエイティブなビジョンを現実にするための不可欠なツールであることがわかるだろう。
GPUの技術革新は、動画編集とクリエイティブ作業全般において、新たな可能性を切り開いている。

GPUのパワーはクリエイティブに必須なんだよね

4K動画編集の新時代: GPUがもたらすパワーと効率性

YouTubeでは、主にフルHDが使われているためあまり見かけないが、4K動画編集は、その圧倒的な解像度と大量のデータにより、パフォーマンス要求が高いタスクとなっている。この高度な編集作業を支える核心技術こそが、GPUだ。

特に4K映像の編集プロセスをスムーズにし、リアルタイムプレビューや高速レンダリングを可能にするために、適切なGPUの選択は不可欠となる。ここでは、4K動画編集に求められるGPUの要件と、その選択基準について深掘りしていく。

4K編集を可能にするGPUの基本要件

4K映像編集に必要なGPUのパワーを完全に理解するためには、まず4K映像が従来のフルHD映像と比較して、どれだけ多くのデータを含んでいるかを把握することが重要だ。

4K映像は、1920x1080のフルHD解像度の4倍以上の情報量を持っている。この巨大なデータ量を扱うために、GPUは複数のエフェクト処理、カラーグレーディング、トランジションの処理など、高度な計算能力を要求される。そのため、多くのCUDAコア(NVIDIA製の場合)やストリームプロセッサ(AMD製の場合)、十分なVRAM容量、および高速メモリバンド幅が必須となるのだ。

4Kはデータ量が多いので、処理をするのに強力なGPUパワーが必要なんだ。

4K編集に推奨されるGPUモデル

解像度が増加すると、画像を処理するためにGPUにかかる負担も大きくなる。特に4K映像の編集では、大量のピクセルを同時に処理し、複雑なエフェクトの適用や迅速なレンダリングを行う必要があるのだ。

適切なGPUパワーがなければ、編集中のプレビュー遅延や、レンダリングに必要な時間が過度に長くなるといった問題が発生する可能性があるので、4K編集の効率性と流暢さを維持するには、解像度に見合ったGPUが不可欠と言えよう。

4K動画編集に適したGPUを選択する際、NVIDIAのGeForce RTX 4000シリーズやAMDのRadeon RX 6000シリーズなどのハイエンドクラスが推奨される。これらは、必要な高い計算能力、大容量のVRAM、充分なメモリバンド幅を提供し、4K編集の要求に応えるからだ。

4Kまでと限定するのであれば、紹介したRTX4070のようなミドルクラスのグラボでもOKだよ。

2024年最新: 動画編集用 最適グラボはこれだ!

動画編集のクオリティと効率を左右する重要な要素が、グラフィックスボード(GPU)の選択だ。2024年現在、市場には多様な性能と価格帯を持つGPUが存在し、どれを選べば最良の動画編集環境を構築できるのかは、多くのクリエイターにとって切実な問題となっている。
そのようなことに注意したらよいだろうか。注意点をまとめてみた。

最新トレンド: 2024年における動画編集向けトップGPUモデル

2024年のトップGPUモデルは、NVIDIA GeForce RTX 4000シリーズとAMD Radeon RX 7000シリーズが主流だ。これらは、4Kから8Kまでの高解像度動画編集、AIによる自動編集機能、リアルタイムエフェクト適用など、現代の動画編集が求める高度な要求に応えるための高速データ処理能力と、大容量VRAMを搭載しているのだ。

今回は動画編集に絞って紹介している記事なので、詳細は省略するが、AIを活用する際も、ブームは去った感はあれど、仮想通貨のマイニングでもGPUのパワーは不可欠なのだ。

「GPUを制する者は全てを制す」かな?

GPU選択の決め手: ズバリ!動画編集に最適なグラボとは

動画編集用GPUを選ぶ際に最も注目すべき性能指標は、CUDAコア数やストリームプロセッサ数、メモリ種類と容量、そしてメモリバンド幅だ。これらは、GPUが複雑な動画データをいかに迅速に処理できるかを示し、特に4K以上の高解像度動画編集やリアルタイムプレビュー、レンダリング時間の短縮に直結する。

Adobe Premiere ProやDaVinci Resolveなど、超が付く重量級なプロフェッショナル用動画編集ソフトウェアは、CPU性能がある程度よければ使えるのだが、GPUのパワーをフルに活用することで性能を最大化することもできる。ハイエンドモデルを使えば、4K編集とエフェクト処理において、余りある性能を発揮してくれることだろう。

ただし、ハイエンドモデルはパワフルなため、容量の大きな電源がないと動かない。メーカー製PCでは、簡単に載せることができないはずなので、自作のタワー型PC向きだ。

ハイエンドモデルは高性能だけれど、高額なんだ。

最後に、入手しやすいというところで、種類の多いNVIDIA製GPU搭載グラボの場合の選び方を紹介しよう。

【絶対ミスしない!エンコに時間が掛かっても平気!フルHD編集専門コスト重視派】
 5万円以下のRTX2000/3000シリーズ、GTX1660など旧機種のエントリークラス。性能が低い替わりに電流が少ないグラボも多いので、スペースさえあれば、メーカー製PCでもOKな場合あり。CPUが最新のものだった場合、エントリークラスのグラボよりも、CPU内蔵のGPUの方が結果のよい場合も…。

【ミスをカバーすべく、もう少し時短したい!フルHD編集専門で若干タイパ重視派】
 8万円以下のRTX4050/RTX4060などのエントリークラス。外部電源が必要なものが殆どなので、グラボ付モデルの設定があるDELLなどのメーカー製PCや自作タワーPC向き。

【ある程度時短!4K動画も編集をしたい!欲張りなコスパバランス重視派】
 8万円以上のRTX4070、RTX4070 SUPER、RTX4700Ti、RTX4070Ti SUPERなどのミドルクラス。SUPERは、若干上位モデル寄りの性能。例えば、RTX4070 SUPERはRTX4070とRTX4700Tiの間くらいの性能。グラボ付が設定されているDELLなどのメーカー製PCや自作タワーPC向き。

【4K編集は当然!圧倒的なパワーでミスしても帳消しね!超時短+後でコスト回収派】
 RTX3080(旧機種)/4080以上のハイエンドクラス。自作タワーPC向き。旧機種であるRTX3080/3090などもまだ流通在庫が存在するが、未だ値段が下がる気配なし!?

▼コスト・性能のバランスの取れた欲張りなグラボはこちら!

PNY GeForce RTX4070
メリット
  • RTX4070の中でも安価なモデル。
  • フルHDだけでなく、4Kのエンコードも可能!
  • HDMIx1,Display Portx3の4つのポートを持っている。
デメリット
  • 電流に関し、大飯食らいのため、外部電源が必須。
  • 巨大なため、中が込み入っているPCや小型のPCには付けられない。
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